最近、よく、相談者の方から「家族信託ってどういうものなんですか」ということを聞かれます。
まだまだあまり一般に知られているとは言えない家族信託ですが、分かりやすく言うと、
「自らの持っている財産(不動産や預金など)を、どのように承継させたいか、どのように使ってほしいかという本人の意思に基づいて、その意思を叶えるための仕組みのこと」をいいます。言い換えると、「家族の家族による家族のための信託」とでも言うものです。
一例をあげるとすると、ある市に不動産を持っている方が、「今、自分名義の土地があるが、この土地については出来ればこの市に住み続けて守ってくれる人に引き継ぎたい。」という想いを持っていた場合、この家族信託という手法を使うことにより、その想いを叶え、土地を守ってくれる人にその不動産を引き継ぐことができます(遺言でかなえられることもありますが、遺言との違いについてはまた別の機会にお話します)。
この家族信託という仕組みは、自らの財産を柔軟な形で活用、承継をさせることができる便利なツールの一つとして、最近注目されている制度で、利用される方が増えていっています。
当協会のホームページでは、今後、家族信託ではこういうことができるんだ、など具体的な話を紹介していきますので、よろしくお願いします。